がちゃん

プライベート・ベンジャミンのがちゃんのレビュー・感想・評価

3.4
新婚初夜に夫に腹上死された、
お金持ちのお嬢様ベンジャミン。

自らの不運に自暴自棄となり、
甘い勧誘に誘われ軍隊へ入隊。

しかし入隊してみると、
甘い世界とは正反対の厳しい世界。
待っていたのは好色上官とレズビアンの鬼大尉。

迷彩服を着て悪戦苦闘しながら過ごす軍隊生活。

そして数か月過ごすうちにまた彼女に春がやってくる。
見た目はハンサムで上品な紳士。
二人が恋に落ちるのに時間はかからなかった。

が、この男、裏では相当ひどいプレイボーイで、
資産家の娘ベンジャミンを利用しようとしていたのだ。

そして結婚式。
痛烈で痛快なベンジャミンの反撃が始まりまる・・・

あらすじはこんな感じ。
『スカッとする』ことは間違いないと思います。

70年代後半から80年代初期にかけては、
いわゆる“女性映画”が流行しました。
男性に左右されず自ら自立していく女性を描いた作品。
『ジュリア』(1977)や『結婚しない女』(1978)などが代表作かな。
ウディ・アレンも『インテリア』(1978)という女性映画を作っているし、大儀で言えば『グッバイ・ガール』や、バレエを舞台にした『愛と喝采の日々』(1977)なんかも入るかもしれない。

この作品もそんな女性映画の中に含まれるのではないかと思う。
両親に甘やかされて育った世間知らずの娘が、初めて自らの意思で未来を歩もうとする物語ですからね。

アメリカ映画お得意の軍隊喜劇で、ギャグが泥臭く笑えないところもあったりするのですが、自ら製作総指揮まで買って出た主演のゴールディー・ホーンの魅力が、そのマイナスな部分を吹きとばしてくれます。

しかし、結婚初夜に旦那に腹上死されて、
最後の言葉が、「I'm Comming...」って、
際どすぎるギャグですね。
がちゃん

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