ぶちょおファンク

ワルキューレのぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

ワルキューレ(2008年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2.5 中盤★2 終盤★2

見どころ
◯トム・クルーズのドイツ語は珍しいと思ったがそこからさりげなくフェイドアウトし、ドイツを舞台にした作品ではあるが“英語の台詞”へと切り替える流れの演出は映画的(フィクション)で興味深い。
(低評価の要因としてこの“英語で話すドイツ人”を持ち出すレビューも多いが自分はマイナス点ではない)

気になる点
●英国系俳優の起用が多く、あるシーンでは殆どが英国系なんで英国映画に見えてしまう…。
●大佐(T.クルーズ)が“眼帯を外し義眼”にするパターンが分からない。
当初は“ヒトラーの前”では義眼だったけど“爆弾”の時は眼帯をしたままだったし…。
●登場人物らの行動原理や心理描写は少し薄いように思える。(この辺は歴史を踏まえ観客が自動的に“補完”している)

☆総評
歴史・実話ベースなんで“ヒトラーの暗殺”が成功してないのは分かっててそこの意外性はないが、それほど語られることのない“歴史の裏面”を知る面白さはあった。

しかし大佐の「爆弾を仕掛け爆発する瞬間を見た。故にヒトラーは亡くなった」という盲信の怖さはある意味皮肉であり、大佐は単に「爆弾を仕掛け、爆発する瞬間を目撃」しただけであり、“ヒトラーが亡くなった”という確認もせず思い込みだけで突き進まざるを得ない心境だったのは悲しすぎる…。

2023年115本目(+短編12本)