イチロヲ

東京エマニエル夫人のイチロヲのレビュー・感想・評価

東京エマニエル夫人(1975年製作の映画)
4.0
パリから帰国した夫人(田口久美)が、エロティシズム論を研究する大学教授(村上不二夫)のサロンに招待される。「エマニエル夫人」の影響下で製作された、日活ロマンポルノ。

帰国したヒロインが「国際的に通用する体」などと持て囃され、行く先々でセックスしまくる。そのときの状況が尾を引くこともなく、何事もなかったかのように物語が進行するところが醍醐味であり、映像のインパクトが最優先されている。

ロープウェイのゴンドラ(箱根「大和屋ホテル」の自家用ロープウェイ)から身を乗り出した状態のアクロバット・セックス、ラグビー選手を相手にした泥だらけセックス、馬上での4Pセックスなど、衝撃的な映像が連発する。

「女は恋人の関知しないところで、どんなアバンチュールをしているのか分からない」というメッセージ性に、胸と股間が熱くなってくる。エロス論を研究している大学教授の「性行為だけがセックスではない」という持論にも共感することができる。
イチロヲ

イチロヲ