mikoyan358

ベルエポックのmikoyan358のレビュー・感想・評価

ベルエポック(1992年製作の映画)
2.5
スペインの片田舎にやってきた一人の男が、四姉妹の魅力に翻弄されていく...1人の男vs多くの女という図式は他でも目にするしその大半はドロドロの愛憎合戦に持ち込まれるものだが、ここでは「男に飢えて本性を出していく」という感じでもなくラテン気質のためかどこかのどかであっけらかんとした姉妹のフェロモンの振りまきあいが滑稽で、むしろ徐々に身をもたげてくるスペインという国の凋落の空気のほうが重苦しい。四姉妹それぞれ違った魅力があり自分があの場にいたらいろいろ不可避(笑)な気がするが、中でも静かで情熱的な末娘を演じたペネロペ・クルスのとても映画出始めの頃とは思えない存在感には参った。
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