バナバナ

サーティーン あの頃欲しかった愛のことのバナバナのレビュー・感想・評価

4.0
なんと本人が体験した事を13歳で脚本にし、14歳で映画化ですか…。
トレイシー、確かに中学校に入学した頃は「全部A取ればいいのよね…」とか言ってたから、元々頭は良い子だったのね。

トレイシーはイーヴィと知り合う前から自傷行為をやっていた。
では、トレイシーの家がそんなにひどいかと言うと、そこまでひどい訳ではない。
トレイシーの母は頼られたら嫌とは言えない人情の厚い人だ。
しかし、裕福じゃないし、酒、タバコは隠れてやってるし、
男を見る目も無い。
大人と言っても、中身はあまり中学生の頃と変わらない人は多い。
大人だからといって完璧な訳ではない。弱い部分も残っている。
でも、子供はそれを許さないんだよね。
自分の親や保護者には完璧な人間であることを望んでしまう。

トレイシーの家に転がり込んできたイーヴィの家庭環境はもっとひどい。
家族の温かさに実は焦がれているイーヴィは、トレイシーの家族を乗っ取りたいのかと思う程だ。
だが、イーヴィの叔母も、かなりだらしない生活は送っているが、イーヴィには愛情はあるみたいだ。

早く大人になりたくて見掛けを大人っぽくしたり、麻薬だとか、性だとか、そっちの方向に進んでしまうのだろうか。

イーヴィもかわいそうな所もあるけど、小狡い。
結局、一番大事なのは自分。一番かわいいのは自分。
ステファニーは全てを失くしたように見えたけど、全てを受け止めてくれたのは家族。
13歳で脚本を書いたという事は、ステファニーは自分を取り戻して、その事に気付けたのだろう。

それにしても、環境が悪いとドンドンドンドン悪い方にいっちゃうよね。
友達選びは大切。
バナバナ

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