監督 ガス・ヴァン・サント
脚本 マット・デイモン
ベン・アフラック
舞台 ボストン🇺🇸
マット・デイモンとベン・アフラックが共同脚本し、出演したハートフルストーリー
話の展開としてはゆったりしてて、予想外の事件が起きたりするわけでもないのだが、なんか良い。それは主人公のウィル・ハンティングに投げかけられる字幕の言葉が自分にも響くからだと思った。
人から愛されたことのないウィルの更生の話に加え、才能がある人物の社会的な責務についても考えさせられた。他人から羨まれるような能力を持った人間は必ずそれを活用して社会の為に役立たなくてはならないのか?
結局のところ、才能を活用するわけでも地元のソウルメイトと今の生活を続けるわけでもない未来をとった彼だが、いずれ頭の良い恋人に諭され、その能力を遺憾なく発揮できる仕事につくだろう気がした。なのでそこも視聴者からしたら納得いくのだろう。
才能のある話に戻るが例えば仕事が出来る人は出来ない人よりも多くキツイ仕事をする責任はあるのだろうか。個人の自由や時間を守るのは自分だけだ。
大学の清掃員でゴロツキのウィル。
下町(スラム)出身で里親を転々とし、犯罪歴も多い。しかし、彼は多くの本を読み漁り、独学で数学の証明を解いてしまうほどの天才だった。
ウィルのトラウマを治すのかと思ったら、開始30分してから出てきた教授の学友おじさんも掘り下げられてく。
ショーン(ロビン・ウィリアムス)もまた2年前に亡くなった妻を引きづったりやりたい研究に没頭しなかったり生から逃亡している。
廊下の数学証明の落書き、バレるの早いな
ちゃんと知識があると楽しめる映画。
日本と違って教授に全く敬意を払わない用務員たち
○シーン
ウィルと恋人の喧嘩
彼女が一緒にカリフォルニアに行こうと言ったら彼女が自分のことが嫌いになった仮定の未来を想像して行きたくないと言う。
愛されなくなることを恐れていると指摘され、ついに今も愛していないといってしまう。
→彼女が立つ時にも愛していると言えないウィル
→カリフォルニアへと車を進めるエンディング。やっとウィルは愛していると言えるのだろう。
他人の気持ちに確信が持てない、信頼ができない。それは愛される、愛され続ける自分を想像できないから。つまり自分に自信がないから。
○セリフ
(本の知識をひけらかすハーバード生に)50年後君はこう考える
人の文章を盗むな
完璧ではない、君も彼女も
君らが互いにとって完璧か?それが大事なんだ
君は僕に朝、愛する女性の隣で起きるという、心からの幸せがどんなものか教えることができない
2021.111