初めの10分でこんなにも興奮する映画はなかった。
暴力的で野暮な青年が、数学の難問を難なく解いてしまう。
彼から見たらそれは難問ではなく高校生が解く1桁の足し算のようなもの。
完全に心を掴まれました。
「君は両親がいない。キミのナメた苦しみはよくわかる。オリバーツイストを読んだから」
このセリフだけで他人の気持ちを汲み取ることも理解してあげることも相応の経験があってこそなのだなと、、むしろ他人の痛みをわかることはないんだろう。
ウィルが話を始めた時、なぜ話したのか心情の変化が描かれなくとも
ショーンに信頼を寄せたのが見てわかる。この映画の美しい理由な気がします。