ロビン・ウィリアムズ作品を観たくなって、超有名なのに未見だった本作を鑑賞。心理学者ショーン(ロビン・ウィリアムズ)と、愛着障害を抱えたまま大人になったウィル(マット・デイモン)の交流。ウィルの目を見つめ、「君は悪くない」を繰り返し放つショーン、堪えきれずにウィルが号泣崩壊するシーンにはグッと来た。子供の頃に虐待を受けたり否定され続けると「悪いのは自分」と脳に刷り込まれてしまうと聞く。だからカウンセリングのプロとして、まずその呪縛を解くことは当然の手順だったのだろう。でもこの瞬間から、2人の関係も一段進んだものへと変移したように見えた。
障害とまではいかなくとも、私含め誰もが社会の中で生きてる限り、何かしらの感情を押し殺し麻痺させてやり過ごしてる部分はきっとある。本当は誰しもがショーンのような存在が必要なんだろうな。
久々のロビン・ウィリアムズ、勝手な想像だけどこの繊細で優しい役柄が本人に重なるような気もして、好きな役者だっただけに、もうこの世にいないことが改めて残念でならない。