Hirommyさんの映画レビュー・感想・評価

Hirommy

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落下の解剖学(2023年製作の映画)

4.0

なんか、色々重く刺さった、と思ったらなるほど女性監督(脚本)。妻の発言がグロテスクに聞こえる人がいるとしたら、男がそれを女にずっとやってきたことをわかっているのだろうか?とか考えた。あと国際結婚ならで>>続きを読む

シチズンフォー スノーデンの暴露(2014年製作の映画)

4.5

911テロを機に全国民の通信傍受に踏み切った時の米政権。その事実を知った29歳のスノーデンが知的自由の侵害に異を唱え、投獄覚悟で内部告発。その告発から亡命までの一部始終を撮影。カメラマンもジャーナリス>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

3.0

仕事始まっちゃったけど、もう少し冬休み気分引っ張ってたくてコレに。そういう脱力モードで観るには悪くはなかった。けど、終始気怠く特に何も起こらないし、画はカッコいいけど特に面白い訳でもない。公開当時(1>>続きを読む

ビッグ・リボウスキ(1998年製作の映画)

4.0

チクチク裁縫のお供に気軽に観れるの探してコレにした。もう〜、くっだらないっ!なのに小ネタが効いてて目が離せず、耳も釘付け。笑える!縫い物進まず(笑)振り切ったお馬鹿キャラ大集合と荒唐無稽なストーリーな>>続きを読む

アンデス、ふたりぼっち(2017年製作の映画)

3.5

ここ1、2年友人がペルーに足繁く通いリマでのホームステイと東京の二拠点生活をしていて、友人から現地の話を頻繁に聞き、ペルー耳年増みたくなってきてたので興味を持って観てみたら「ポツンと一軒家」みたいな内>>続きを読む

(1963年製作の映画)

2.5

なんか色々異様で、だから逆に惹きつけられるところもあったけど、8対2で乗り切れない気持ちの方が大きかった。鳥の襲撃も充分怖いけど、昔の映画ってことを差し引いても、男女の出会い方やその後の人間関係は謎で>>続きを読む

都会のアリス(1973年製作の映画)

4.5

「酷い旅だった」と嘆く主人公フィリップに「自分を失ったら見るもの聞くものすべて通り過ぎるのよ」と恋人。続いて「どう生きるかなんて教えられない」と別れを告げる。なんて潔い!他責思考の甘え人間と一緒にいて>>続きを読む

まわり道(1974年製作の映画)

3.0

冬休みの朝食のお供にダラダラ観るには丁度良かった。小説家希望の苦悩する主人公の若者。旅っていっても、母親の旅の勧めに従い資金援助もしてもらってる時点で、この若者はまだ恵まれてるな目線で観始めたから、厨>>続きを読む

去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.0

・2回目鑑賞
朝からU-NEXTで早速リベンジ鑑賞。
夢の中を映像化したような怪しい魅力にぼーっと浸りながら、また眠りそうになりながら観てた。真実か嘘かもわからない男の独白のような回想。そもそも人の記
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バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

5.0

年末の仕事納めイブは映画館と決めていて懐かしの本作品に。ミニシアターブームだった頃に観たけど、鮮明に頭に残ってるのはあの有名なポスター画像とcalling youくらい、ストーリーはうろ覚え。今観たら>>続きを読む

スモーク(1995年製作の映画)

4.0

昔流行ってた時に観た時は、男たちのお洒落な群像劇の記憶。ブルックリンの街角の煙草屋、心に傷を負った男たち。今観てもやっぱり男たちのバラード。煙草屋で繰り広げられる店主と常連の会話の応酬、そこから始まる>>続きを読む

オットーという男(2022年製作の映画)

3.5

断捨離にハマり出したら最近映画が見れなくなってたんで(映画に限らずinputがダメ)、難しくないやつにしようと思ってコレにしてみた。トム・ハンクス演じる妻を亡くした偏屈な高齢男性の話。もっと猫との暮ら>>続きを読む

アフター・ヤン(2021年製作の映画)

4.0

人型ロボットって聞くとペッパー君を思い出すけど、見た目も感情もここまで人間に近くなると、長所ばかりでなく問題も色々でてくることは想像に難くない。まだ分別のつかない10歳未満の子供への情操教育上や将来起>>続きを読む

ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

若い時「こういう映画を待ってたのよ〜!」と意気揚々と足を運んだ映画の1つ。お洒落雰囲気に酔いたい気持ちが何より勝ってた。だからストーリーもうっすらとしか覚えてなくて、5話オムニバスだし在宅勤務の昼休み>>続きを読む

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(2011年製作の映画)

3.0

政治家サッチャーの功罪は如何に?
身近なイギリス人たちからは容赦ない批判しか聞かないんで、実際はどうだったんだろう?と思い観てみた。簡単に言えば「大きな政府から小さな政府への転換」「公助から自助」で、
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恋する惑星(1994年製作の映画)

4.0

何これ香港版アメリじゃーん!こんな話だったっけ?すっかり忘れてました。封切り当時イギリスに住んでてロンドンのミニシアターで鑑賞。お洒落ロンドンっ子たちに受け入れられてて、同じアジア人として勝手に誇らし>>続きを読む

妖怪の孫(2023年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

TikTok休んで大学生みんな観て!ちょっと堅苦しいつくりだし内容だけど2時間だけ我慢して!とお願いしたい。お願いの星5つ☆☆☆☆☆
心あるスタッフがNHKで放映してくれないかな。今でもビックリする位
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テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

4.0

映画としては間違いなく今見ても色褪せない格好良さがあるのだけど、爽快感よりも同情の念ヒシヒシ。身につまされる感じで最後までヒリヒリと痛かった。ここまで追い詰められ、破滅の道すら厭わないまでにブッ壊れな>>続きを読む

異人たちとの夏(1988年製作の映画)

4.0

8月中に観ようと思ってて滑り込み観賞。鶴ちゃん、なんて良い俳優なの!今じゃヨガ仙人となりこの世にいながら異人ぶりを発揮してるけど。秋吉久美子も名取裕子もThe昭和の健康的色気があって素敵。

この夏は
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シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.0

2015年製作だから9年前。SNS時代に入ってからの9年てこんなにもSNS事情の色褪せ速度が速いのかと改めて驚く。もはやTwitterもVeinも無くなってるし。雇われシェフの身で、オーナーの意に反し>>続きを読む

オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.0

ポン・ジュノ監督とNetflixのコラボにひかれて内容知らずに観てみたら、時々チラッと脳裏をかすめる食肉がテーマで面食らい。食肉加工工場シーンがリアルでちょっとオエッとなった。これPG13指定で大丈夫>>続きを読む

関心領域(2023年製作の映画)

3.5

公開してから気になりつつも観るのためらってたけど、監督があのジャミロクワイのPVを撮ったジョナサン・グレイザーと知って最後はミーハー心に押されて観に行った。実験映像的なカメラワークは、昔のPVを彷彿と>>続きを読む

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)

4.0

元売れないバンドマンが偽小学校教師になりすまし学校でロックを教えるドタバタコメディ。教えるというより、勝手に子どもたちを巻き込んでいく。子どもたちは台風の目のように強力で暑苦しいパッションに引っぱられ>>続きを読む

パレスチナのピアニスト(2020年製作の映画)

3.0

プロのピアニストを目指し奮闘するパレスチナの青年(13〜17歳)を追ったドキュメンタリー。パレスチナ人の父親、ロシア人の母親、一家はパレスチナ自治区ラマッラ在住。ピアノのレッスンを受けるため、検問所を>>続きを読む

フィッシャー・キング(1991年製作の映画)

4.0

ハートウォーミングな話だったのは覚えてたけど、ここまで温かな気持ちになれるとは。「救済」を軸にした都会の大人のお伽話。ロビン・ウィリアムズとジェフ・ブリッジスのコンビが凄くいい。「フィッシャーキング」>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.0

白人至上主義、過剰な資本主義、男性優位社会、〇〇差別、役割の押し付け…なんやらかんやら色々詰め込まれてて、台詞や説明も多くて、結構見るのに集中力必要でした。コメディなら、もっと単純に笑えて学べる系かと>>続きを読む

碁盤斬り(2024年製作の映画)

4.0

脚本が落語の演目がベースというシンプルなわかり易さ。そのわかり易さに身を預けているうちに、敢えてのクローズアップや、時代劇らしからぬ現代風カメラワークでグイグイ物語に惹き込まれていく。正直私の中ではま>>続きを読む

Winny(2023年製作の映画)

3.0

今では世界中のどことでも可能で当たり前のPC間ファイル共有、その技術「Winny」の開発者金子勇氏が著作権侵害法を問われた冤罪事件の実話を基にした作品。好きではないけどひろゆき氏しかりホリエモンしかり>>続きを読む

モダン・タイムス(1936年製作の映画)

5.0

今観てもエモ可笑しくて声出して笑ってしまう。チャップリンの身体の動きといえば、ブカ靴テクテク歩きが頭にインプットされてたけど、特筆すべき体の柔らかさの方だったのか。まるでサーカスか中国雑技団員。軟体動>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

家族が観てたのに便乗しての途中から鑑賞だから評価するのもなんだけど、盛り上がってきた後半に入ってもあんまり没入できなかったな。もっと気候変動への警告を示唆したり、自然への畏怖を思い出させるエッセンスが>>続きを読む

グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

3.5

ロビン・ウィリアムズ作品を観たくなって、超有名なのに未見だった本作を鑑賞。心理学者ショーン(ロビン・ウィリアムズ)と、愛着障害を抱えたまま大人になったウィル(マット・デイモン)の交流。ウィルの目を見つ>>続きを読む

グッバイ、リチャード!(2018年製作の映画)

3.0

死ぬことは生きることのテーマと、余命宣告を受ける大学教授を演じるジョニデ。真面目さを捨て、本音で生きることを決意をし、実行する。その決意が死ぬまでに◯◯するぞ!的なだいそれたものではなく、主には身の回>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

4.5

以前子どもに携わる仕事をしてた時、平成のドワネル少年(少女)に複数出逢い、18歳になるまでの子どもの度を越した問題行動は、ほぼ100%親の問題ってことを知った。邦題「大人は判ってくれない」は秀悦だけど>>続きを読む

カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

3.5

古き良き30年代のアメリカ。現代目線だと社会の素朴っぷりに郷愁を覚え勝手に「良き」としてるけど、不景気真っ只中に生きる当時の庶民からしたら、糊口を凌ぐだけの毎日のどこが「良き」なのかと文句も言いたくな>>続きを読む

愛と哀しみのボレロ(1981年製作の映画)

5.0

あっという間の3時間。心震えました。実在したヌレエフ、カラヤン、エディット・ピアフ、グレン・ミラーがモデル。モスクワ、ベルリン、パリ、ニューヨークの4組のカップル2世代の話。シレッと一人で親と子演じて>>続きを読む