Eirain

アクエリアスのEirainのレビュー・感想・評価

アクエリアス(1986年製作の映画)
3.2
フクロウに惹かれて、毎度お馴染みハピネット「ホラー・マニアックスシリーズ」のBlu-ray版をジャケ買い。

精神科病院から逃げ出した殺人鬼が、劇場でミュージカルのリハーサルを行う一座を襲う――――。

監督は、イタリアンホラーサスペンスの巨匠ダリオ・アルジェントの"愛弟子"、ミケーレ・ソアヴィ。"愛弟子"というのはキャッチコピーなので実際にどうだったかは不明だが、キャッチコーピーに違わず、作風はダリオ作品に近似している。

特にBGMの選曲や使い方がダリオ作品そのもので、主張の強いプログレが印象的・・・はい、大好物です。(私の中では「イタリアンサスペンスホラー=ダリオ・アルジェント」という認識なので、楽曲に主張が強いプログレを好んで使用するのが、ダリオ作品の特徴なのかイタリアンサスペンスホラーの特徴なのか分からないのだが。)

ミュージカルの犯人役が着る衣装(フクロウの被り物)を身に付けた、元役者である殺人鬼が劇場で行う連続殺人ということで、殺人現場にはなんとも言えない"芸術性"が感じられる。さながら「リアル殺人劇」といったところか。

ダリオ作品が好きな人におすすめの一作。
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