あかつか

シェルブールの雨傘のあかつかのレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
4.0
全編が歌のミュージカルははじめて。私もそうなのだが、ミュージカルが苦手という人は多いと思う。国民性なのかしらね、楽しみ方がわからないというか。タモリ曰く「撃たれて死ぬ前に3度でハモるか?」。ちょっと前に全編ワンカットの映画が流行ったけど、全編が歌だとそんな感じの勢いで見れる。

オシャレなカフェとかのスクリーンでやたら無音で流れてるイメージ。フランス=おしゃれって刷り込みのおかげで、ちょっとどぎついはずの色彩も、なんか許せるよな。

たぶん半径100メートルくらいで、銃が一丁も登場しない反戦映画。アルジェリア戦争が終わって2年後の公開。シェルブールの港はいま、近隣に使用済み核燃料の再処理工場ができたことで交通の要所となり、日本を含む世界中の核のゴミが集まっておるんだそうな。そのへんもまたフランスらしいというかなんというか。

つーか「ハイオクとレギュラーどっちにしますか」に対して「どっちでもいいわ」ってセリフ。どっちでもいいんか。
あかつか

あかつか