主演俳優を誰もチェックせず、監督のジュリアン・シュナーベルのみで見ることを決める。
「潜水服は蝶の夢を見る」のような演出を見ると、どうしても期待せずにはいられない。
自伝小説を映画化ということでまたしても実話作品。
イスラエル占領下のパレスチナに生きる4人のアラブ人女性を描く物語。
その4人のうちの一人ミラルを中心に、フセイニにナディア、そしてファーティマという女性の人生が関わってくる。
孤児という現状を受け入れてこその過酷な生活がここにはある。
でも今作は実話に足を取られ過ぎたのか、淡々と進む演出にはもう少し映画的脚色が欲しい。
でもシュナーベルには次回作も期待したい。