常木さおり

人生万歳!の常木さおりのレビュー・感想・評価

人生万歳!(2009年製作の映画)
2.7

床屋やホットドック屋は
資格がいるけれども、
なぜ子供を産むのには資格が
要らないのだ?
幼児虐待があるにもかかわらず。

人間嫌いの偏屈で気難しい
元ノーベル賞候補の初老の天才。

画面の男がこっちに向かって
話しかけてきているぞ。
しかもウッディ・アレンに似てるし!

彼の監督作品とは
つゆ知らずに観ていた。
以前、2作品ほど途中棄権。
今回は最後まで見守った。
偏屈男の行く末を。
人生万歳!
何でもあり!

写真家となった母の変貌ぶり。
世間の当たり前から脱出できた父。
ハッピーバースデー、
ハッピーバースデー、
手を洗ったら窓に向かって突破。
占い師はその恋を知っていた。

そんな簡単に
人生は変えられるものじゃない。
けれども、
何かのタイミングと運で
気が付かないうちに
生きたいように生きている
自分がいるのかもしれない。

楽天家の数だけ
皮肉屋が居ないと
世界のバランスが保てない、
と私はよくよく思う。