Chippy

人生万歳!のChippyのネタバレレビュー・内容・結末

人生万歳!(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ウッディアレンの映画はけっこう好きなのですが、今回のこれは、その中でも大変楽しませていただいた。

ボリスは天才的な頭脳を持ち、かつてノーベル賞の候補になりながらもパニック症候群を患い自殺を図ったり、他人を馬鹿にして生きている超屁理屈頑固おやじ。
ある日、南部から家出をしてきたブロンド少女(メロディ)と出会い、奇妙な同居生活がスタート。ふたりは波長が合い、結婚する。

彼女を探してNYにやってきた母親。夫(父親)は自分の親友と浮気をしていることが判明。南部出身の典型的な保守的で敬虔カトリックとして生きてきた彼女は、NYという新しい土地で写真という才能を開花させ、自分の中に閉じ込めていた感情が爆発。2人の男性と同棲生活を始める。

そんな彼女たちを追ってNYにやってきた父親。彼もまた、保守的な土地で神を信じ、真面目に生きてきた。しかしながら、実は自分がゲイであることに目覚めてしまう。

といったストーリー。
「周囲に迷惑さえかけなければ『なんでもあり』なのだ!」と最後に締められるように、自分の人生は自分で自由に選択することができるんだ、とウッディアレンは言いたかったんじゃないかと思います。

これまでのウッディアレンの作品の中でも、1番自由に主張を表現して自由に作られた映画じゃないかと思います。人生万歳!はもちろんその通りですが、それにも増してウッディアレン万歳!!といったところです。
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