かるもの

着信アリ2のかるもののレビュー・感想・評価

着信アリ2(2005年製作の映画)
1.0
前作の良かったところを全て取り払って、代わりにクドくて野暮ったくて、ノイズになるタイプの人間ドラマが増量されていて怖がるタイミングを失い続けるモヤモヤ感ばかりが募る映画でした。
リングフォロワー的な作品であった前作の長所たるミステリー要素が、無駄に複雑になった挙げ句に整合性も取れておらず、怖さにも謎解きの快感にも繋がらないので邪魔だし不快です。
ホラー描写も温くて、前作ではしっかり恐怖の起点として有効だった例の着メロも、今作では人気要素だから使っとくかい、くらいの雑なノリで垂れ流されるので一ミリもゾクゾクしないです。
怖くもなくエモくもない、ただ薄暗いだけのボケ~っと間延びしたシーンが何度も挟まり、とてもダレます。
前作の続きをやるか中国舞台のホラー要素一本に絞るかしてくれたほうが視やすかっただろうなあと思いました。

結論、とっちらかってて視づらい上に長所が皆無みたいな、とても残念な一本です。
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