・ジャンル
スラッシャー/ホラーコメディ
・あらすじ
共に人形と化した後に夫婦となった殺人鬼カップルのチャッキーとティファニー
2人が殺され忘れ形見となった息子は孤児として腹話術師に引き取られ見せ物となっていた
自分は何者なのか思い悩んでいた彼はある日、テレビの映画宣伝番組で両親の姿を目撃
イギリスを抜け出し1人ハリウッドへと向かう
対面した時、2人は単なる模造品だったが訳も分からず父の遺品に書かれた呪文を唱えた事で蘇生
再会を喜ぶ我が子をティファニーは暖かく迎え、母の自覚が芽生え殺人を辞めようと決意
しかしチャッキーは変わる事なく殺人を繰り返す
その上、子供が男か女かでも意見が割れてしまう始末
それでも2人は共謀し、女優ジェニファー・ティリーと彼女が取り入るラッパーで映画監督のレッドマンの体を乗っ取り我が子グレン/グレンダには人工授精でジェニファーに子供を産ませ体を当てがおうと画策するのだが…
・感想
殺人人形チャッキーの凶行を描くシリーズ5作目
今作では前作で登場した妻ティファニーと彼女が産んだ子供グレン/グレンダを交えた殺戮を描いている
前作のホラーコメディ路線を踏襲した内容でラッパーのRedmanが出演し、「ピンク・フラミンゴ」等の監督ジョン・ウォーターズもカメオ出演、前作で人間時代のティファニーを演じたジェニファー・ティリーが本人役で出演するなどキャストからしてエンタメ性が高い
偽物のブリトニー・スピアーズを殺して「Oops I did it again」と笑うチャッキーなんてもうホラーでも何でもないんだけど洒落が効いてて最高w
ゴア描写もRedmanが股間を切り付けられて内臓デロンなシーンがあったり初手から特殊メイクアーティストのトニー・ガードナーを首チョンパしたりと過去作に比べるとなかなかに激しめ
端々に散りばめられたジョークもちゃんと面白い(ティファニーの依存症治療とかw)
ただ惜しいのが前作の様な往年のスラッシャー作品のパロディが「シャイニング」や「サイコ」などはあったものの他はあまり無かった事かな…
もっと前面にホラー/スラッシャー愛を出して欲しかった
とはいえ2004年の作品でありながらチャッキーとティファニーの子供グレン/グレンダを介してジェンダーに切り込んでいた点などは普通に素晴らしかった
しかもいわゆるXジェンダーとして描いているというのが目の付け所として大分早く評価したい部分
最終的に二重人格と発覚したのもそれだけだと残念な所、上手いオチに着地していて見事
コメディ路線は今作までで次作以降は再びシリアス路線になっていたはずでそれはそれで面白かった記憶
だけどもうティファニーとグレン/グレンダが見られないのはやや勿体無いというか名残惜しい感じもあり複雑…
まぁ面白ければ何でも良いんだけど
しかしヴードゥー妊娠って何なん?w
あとチャッキー達って日本製だったんだ…w
完全に忘れてたw