Gegen die Wand=壁に向かって
「愛、死、悪に関する三部作」の第1作
▲ざっくり言うと3つのチャプターに分けれる。ブレーキも踏まずに壁に激突したジャイト・トムルク(ビロル・ユーネル)はホスピタルで自殺未遂で収容されたシベル・グネル(シベル・ケキリ)から家を出たいが為に偽装結婚を持ちかけられる。一緒に生活していく中で気持ちに変化が訪れていく…
邦題は最後に回収する形だろうか。兎に角自堕落に生きて観ていられない、ジャイトの転落ぶりは後に理由が分かるが痛々しい、真面目な作品で言うのもあれだけど、必ずいる見捨てない友人の存在はジャンルを越えてギャグなんじゃないかと思う、便利なストーリーテラー(ブリッジ)w
お互いに気持ちの変化に気付くが後の祭り、そしてその刃は周囲に向けられる。それでも身内は優しく受け入れてくれる。ラストの展開はお約束過ぎてゲンナリだけど、それ以上は無いのかもしれない。
Wikipediaより「ユーネルは、2020年9月3日にベルリンの病院で59歳で、癌に苦しんで亡くなった。」…突き刺さる現実。
20210913-22(264)
