Newman

あぜ道のダンディのNewmanのレビュー・感想・評価

あぜ道のダンディ(2010年製作の映画)
3.5
面白かったのですが、何かちょっと違ってない(?)と思いました。年子の浪人の男の子、高3の女の子(阿部純子)の父親が光石研さん。母親は、胃がんで亡くなっている。二人の子どもは家に帰ってきても父親に挨拶もしないで自分の部屋に入ってしまう。そうなのだが実は、父親が一人で家庭を守りながら仕事をして二人を育ててくれたことに心の中では感謝している、でもそれが言えない二人という設定。そんなの言わなきゃ分かり会えるはずないよなと思いながら見ました。確かに父親の反応はちょっとずれていてすぐに説教口調になるしなぁとは思うけど、あそこまで会話がなければ分かりようがあるはずありません。子ども二人が、「有り難う」みたいなことはなかなか気恥ずかしくて言えない気持ちも分からなくはないけど。光石研さんの中学時代からの親友役が田口トモロヲさん。彼の名前はよく目にする人だけどやっと名前と顔が一致する人になりました。二人はでこぼこコンビのようでした。こういう親友っていそうでいないよな、友人ならいるけどなどと考えると、私は少し寂しい思いをしました。こんな二人なら本当に幸せは倍に、不幸は半分にできそうです。年子の二人は無事大学に合格し、東京に出て行くことに。ダンディとは男らしく、人に弱みも涙も見せないことなのでしょうか。
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