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オリヲン座からの招待状のNewmanのレビュー・感想・評価

オリヲン座からの招待状(2007年製作の映画)
3.8
宮沢りえさんが綺麗でした。綺麗であるというのはそれだけで本当に財産なのだと改めて思ったことでした。お金がないお客さんに「ええよ」とただで入れてくれる優しい映画館の主人の奥さんトヨさんの役。留さん(加瀬亮)はそんなふうにして映画館に入れてもらった一人。映画を見せてもらったその後、映画館の主人(宇崎竜童)に頼み込んで働かせてもらうことに。昭和36年にテレビが出てきたときに本当に悲しそうな顔をしていた留さん。それからはずっとお客さんは減る一方。どうやって食いつないで来たのか分からなかった。時代設定をもっと前にしないと変かなと思った。私、埼玉県の北の方に住んでいますが、何軒かあった映画館はテレビが白黒からカラーテレビになって数年後にはみんななくなってしまったはず。
 トヨさんが映画館の看板の掛け替えをしていてケガをしてしまい夜蚊帳を吊った部屋で休んでいると留さんが蛍を数匹印象的でした。そのとき初めて留さんとトヨさんは手を握ったと後になって思い出話をしていました(ポスターの絵です)。その後の2人の関係はどうだったのかは映画を観てくれた人の想像にお任せしますということなのだろう。
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