ロベール・アンリコ監督が、ジョゼ・ジョヴァンニの小説『生き残った者の掟』をもとに、男女3人の夢と冒険を描いた青春への鎮魂歌。
原題:Les Aventuriers (1967)
鉄屑彫刻家のレティシア(ジュアンナ・シムカス)は、カーエンジニアのローラン(リノ・バンチュラ)、曲芸飛行機乗りのマヌー(アラン・ドロン)と知り合い、意気投合する。
3人はそれぞれ夢を持っていたが挫折。
コンゴの海底に5億フランの財宝が沈んでいるという情報を頼りに、冒険の旅に出る。
パイロット(セルジュ・レジアーニ)の協力で財宝を手に入れるが、財宝を狙うギャングが現れる…。
男2人の友情、一人の女性への愛、青春の夢とその喪失。
それを、主演の3人がすがすがしく演じる。
特に、シドニー・ポワチエとの結婚で若くして映画界を引退したジョアンナ・シムカスは、フランソワ・ド・ルーベが作曲し、劇中繰り返し流されるテーマ曲「レティシア」とともに、永遠に忘れられない青春のヒロインとなった。
シムカスと恋に落ちたアンリコ監督が、この後撮った「若草の萌えるころ Tante Zita」での彼女は、より魅力的です。
ジャン・ボフティの撮影も美しい。