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鮫肌男と桃尻女のtanakaのレビュー・感想・評価

鮫肌男と桃尻女(1998年製作の映画)
3.5
才気走ってんなあ!というのが率直な感想。ヤクザの金に手を付けた男と偶然知り合った女の逃避行物なのだが、個性的なキャラクター達の群像劇が中心で、主人公サイドの話は半分も描かれない。全然ハラハラしないし、なんじゃこりゃと思っていましたが、我修院さん演じる山田が出てきてから少しずつ面白くなってきます。いや、ストーリー的には起伏が無くて物足りないんですが、浅野忠信の飄々としたアンちゃん感と、我修院達也の人付き合い苦手なキャラとの交流が、あの異常なシチュエーションも相まってめちゃくちゃ不思議で笑えてくるんですね。他にも変テコなキャラクター達の変テコなアクションや会話でクスリと笑える演出多数でありましたが、やはりちょっと退屈だったかなぁ。ただ、ラストの結末は個人的には好きな終わり方で観て良かったなと思えました。
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