MayumiI

路上のソリストのMayumiIのレビュー・感想・評価

路上のソリスト(2009年製作の映画)
4.1
TVにて。
見はじめてから、観賞2回目であることに気づく。
LAタイムズの記者ロペスは、ホームレスのバイオリン演奏家ナサニエルと出会いその演奏に魅了される。
若い頃、ジュリアード音楽院に在学していたナサニエルは幻聴に襲われ、音楽での成功を絶たれていたのだった。
実話の映画化。

世の中の人は感動ストーリーが大好きだ。けれどその多くは一時的なブームに過ぎない。
ロペスがナサニエルに良かれと思ってしたことの多くは彼を傷つけてしまう。
仕事での利害関係ではなく、一時的なブームでもなく、支援者と利用者でもなく
ナサニエルと「永続的に関わっていく覚悟」をもつには、どの経験も必要だったと思う。
彼は治らないし、現状が彼なのだ。
仕事で似た境遇の人と日々接しているが、期待して、裏切られて、試されてその中で日々関係が作られていくことがよく描かれていたと思う。
後半のナサニエルの涙、じーんと来てしまった。
どんな人にもその人なりの事情があり、その人なりの理由があるよね
MayumiI

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