米ソ対立を背景に核兵器が使用される可能性がある中で、日本はどのように対応すべきかという問題提起が少しだけ描かれていたと思います。そこを軸にして掘り下げてほしかったですね。核ミサイル発射とか、映画としてとても面白くなりそうな要素はあるのに、活かしきれていませんでした。盛り上がりそうなところがあっさり終わって、どうでもいいところに時間をかけている印象でした。
良かった点を箇条書きにします。
・東京湾からゴジラが上陸するときの爆発が派手。
・一応、科学的にゴジラ対策を考えている。
・小林桂樹が演じる総理大臣がかっこいい。
気になった点も書き出したのですが、とても長いリストができてしまったので、それは割愛します。
ちなみに、「シン・ゴジラ」は本作で気になった点を全てクリアしていました。本作「ゴジラ(1984)」が反面教師になった面があるのかもしれないと思いました。「シン・ゴジラ」では"たとえここがニューヨークであったとしても、彼らは同じ決断をするそうだ"というセリフもありましたしね。