はっぴー68

ゴジラ ミニラ ガバラ オール怪獣大進撃のはっぴー68のレビュー・感想・評価

3.9
この映画、小学生の頃に観て、とても面白いと思った記憶があります。でも、Filmarksでは2.8の低評価、アマゾンプライムビデオの評価も星3つ半しかないので、今観たら相当つまらないんだろうなと覚悟していました。
ところがどっこい、意外にも面白かったです。この映画がターゲットとする子供に向けた映画としてはむしろ出来が良かったと言ってよいのではないでしょうか。
一郎少年が夢の中でミニラと交流を深めるお話です。子供の妄想と言えばそうなのですが、宮崎駿監督の「風立ちぬ」でも二郎さんがカプローニさんと夢の中で会っていましたよね。それと同じようなものです。現実世界と夢の中を交互に描いて、ちょっと覇気がなかった一郎君が立派ないたずら小僧に成長する姿を見せてくれます。
ケンカに勝つまで帰ってくるな、とか、わんぱくでもいいたくましく育ってほしいみたいな昭和の価値観でいっぱいなので、今の子供たちや若い親御さんたちが観たらどう思うだろうという気はしますが、怪獣はたくさん出てくるし、なによりミニラがかわいいので(あんな顔ですけど動くとかわいいんです)、幼稚園〜小学生くらいの怪獣大好きなお子様にぜひ観てほしいですね。
一郎君の成長の方向性が気になった親御様は、「こういうことしちゃダメだからね」とお子様にフォローをお願いいたします。