えそじま

ロベレ将軍のえそじまのレビュー・感想・評価

ロベレ将軍(1959年製作の映画)
4.2
第二次世界大戦末期パルチザン闘争、ナチス占領下のミラノ。
ナチスに身内を捕らえられた家族から金を騙し取り賭博金を稼ぐ姑息なペテン師が運命の悪戯で英雄を演じる事になった実話に基づく物語。ゲシュタポの手先として反乱軍のリーダーを探る為に監獄に潜入したペテン師の心の移ろい、"政治犯"とされた同胞達と関わっていくうちに徐々に愛国心が芽生えはじめていき最後に矜持を魅せるという悲喜劇を、あのヴィットリオデシーカが自ら妙演している。

魂の反乱から雪上の処刑までに見られる道化の末路が良い意味でネオリアリスモらしからぬ哀愁を漂わせている名作。
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