トランスマスター

プロメテウスのトランスマスターのレビュー・感想・評価

プロメテウス(2012年製作の映画)
3.0
#120 人類に火を与えたギリシャ神話の巨神

リドリースコットのSF映画
人類を創造主=エンジニアの謎を追い宇宙船プロメテウスで地球に似た環境の惑星の探査を行うクルー一行が未知のタイタン族と人類との共通点や古代のオーパーツの秘密を解いていくストーリー。

◆良い点/注目ポイント
・人類の創造主が自らの生物兵器で絶滅したという説はこのご時世リアルに怖いです。
・シャーリーズ・セロンとマイケル・ファスベンダーの無機質な感じが綾波レイと渚カヲルのようです。
・宇宙船の内装や設備がとてもシンプルでかっこいいです。また自律性フライングマッピングドローンやプロメテウスの船内の重力発生装置などの未開発の先進技術など映像化することで実現する可能性が高まるところもSF映画の良いポイントです。
・行儀の悪い人たちは夏のキャンプ場や宇宙空間ではまず生き残れないというわかりやすい死亡フラグの立て方も古き良き伝統を踏襲しています。

◆改善点
・ラストのオチはベタベタな80’sホラーの古い表現です。
・ノオミ・ラパスの濡れ場よりもシャーリーズ・セロンのから船長に発した「私の部屋へ10分後に」という最高にモチベーションの上がるセリフの後の展開が見たかったです。
・再視聴にも関わらず前回見た記憶が全く残っていない程の希薄な映画。

◆総括
・ビリヤード台での会話で
「創造主がなぜ人間を創ったか?」の問いに対し
ロボットが人間に
「なぜロボットを作ったか ?」という問いの答えが
「作れたから」
という回答がものすごく腑に落ちました。

-2020年 120本目-