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太陽の帝国のsnatchのレビュー・感想・評価

太陽の帝国(1987年製作の映画)
4.0
初鑑賞です
🤩映画の中に引きずり込むスピルバーグの吸引力!やっぱ天才!
徹底して主人公の少年目線で上海に突入する日本軍を目の当たりにさせて、戦時下の渦に巻き込む…租界で貴族のように裕福に暮らしてきた少年はもう無力そのもの
「E.T」のように上手い子ども目線でスタートしながら、戦時下に置かれた少年の源なる欲求、何か食べ物をと嗅ぎ回り、生き延びられそうなものなら、誰でも何でも掴み離しちゃいけない。徐々に戦時下の狂った掟に飛び込んでいく少年の生き抜くためにの変化していく姿を描くのが見事

戦後の日本もこんな子が沢山いたんだろうな。だから今の高齢者世代ははタフで強い!

でもラスト、少年の皮膚の下は、はち切れんばかりの色々な思いで埋まっていたのもわかる
この子がこれだけの異様な経験をして、果たしてもとの世界に戻っていけるのか、戦争の傷跡はこの子の心にぐさりと刺さったままずっと残っていくのだろう

映像も素晴らしい。群衆シーンも大迫力。
日本軍にしろ少年の飛行機への憧れの眼差しは絶えることはない
特筆すべきなのは、戦時を背負いながらも少年の目に写る黒い刺繍の薄布に絡めとられたビクター夫人の肢体。スピルバーグも、こんなシーンが撮れるんだ😳♡ワオ!

そしてそして何よりも驚きだったのが、この子、クリスチャン・ベイルだったのね!😮!4000人のオーディションで勝ち抜いたデビュー作だそうで!映画が進むにつれ素晴らしい表情変化成長です‼︎
スピルバーグもマルコビッチもこの子の存在に引き寄せられて作っていったのだろう
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