おでい

シン・シティのおでいのレビュー・感想・評価

シン・シティ(2005年製作の映画)
4.0
フランク・ミラー原作のグラフィックノベルを実写ぽくしましたという映画。
デジタルバックロットという手法で、グリーンスクリーンの前で演技して合成で背景を作ったという作品で、これ、役者さんよくやったよねという感じ。
さすがプロの役者さんばかり。
ちなみにこの手法はザック・スナイダー監督の同じくフランク・ミラー原作の300にもそのDNAが受け継がれるわけです。
それにしても映画はもうハチャメチャ、ストーリー繋がらないし、真面目に見ようと思うと難解です。
誰が主役かもわからないし、全編モノローグでの語り。
ただ、それが良いんですよ。
もう男性はひたすらキザで臭いセリフでかっこよくて、女性はみんなセクシーで、そしてとにかくタバコ吸いすぎで、人死にすぎで、超人的に男が無敵っていうナンセンスなバイオレンスムービー。
これ、アニメをAIで実写化したの?ってくらい飛んでます。
映像はほぼモノクローム、そこにちょこっと色が付くわけですよ。
そのセンスがまたいい仕事してます。
最初は、この色のまま最後まで見せられるのって不安は吹っ飛んで、最後の方はむしろカラーが邪魔になるくらい。
2時間何を見せられてるんだって感じだけど、とにかくこれ好きって思わせる魅力の連続の映画。