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クレイマー、クレイマーのmy30のネタバレレビュー・内容・結末

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

夫がTV付近にいる時はホラーをつけていると嫌がられてしまう為(私が観ているホラーは全て夫にとっては恐しい映画だそうです。笑)、ドラマ系の映画なら大丈夫だろうとずっと観たくてメモしていたこちらを再生(^^)

初めは(時代も大いに関係していると思いますが)ダスティンが父親としても夫としても残念すぎてちょっとイライラしました。笑
深刻な表情をしている妻の話を聞こうとしない(そもそも仕事のことで舞い上がっていてその妻の表情にも気がついていない)、フライパンがしまわれている場所すら把握していない(家事に無頓着)、何より息子の学年すら覚えていないとは…同じ親として呆れてものが言えませんでしたよ。笑
隣でチラチラと鑑賞していた夫も「俺はこうはなりたくない…」と呟く次第。笑
ですが妻が戻らないと理解してからは良き父へと変わっていきます。
たったの1年半でここまで成長したテッドも、父との絆を深めていったビリーにも感動します。

ただですね、一親としては親の都合に振り回されて傷付くビリーの様子を見ているのは非常に辛くてですね…。
そう感情移入してしまう程にビリー役のジャスティン・ヘンリーの演技に泣かされるということなんです。
ジョアンナが出て行ってから届いた手紙の内容を聞くまいとTVの音量を上げたり、テッドが箱にしまったはずのジョアンナの写真をこっそり出していて、でもそれをテッドに見つからないように机の引き出しにしまっている健気さ…。
ジョアンナも決して身勝手すぎる母親ではない為悪役としては到底見ることができず…全員の気持ちが心に響いて苦しくなります。
最後はここで終わり!?と思いましたがそれがかえって良い終わりなのかも…。

ご結婚なさっている方や家族のいる方に、家族のあり方を考える為に一度観ていただきたいオススメ映画です。
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