おけい

嵐の孤児のおけいのレビュー・感想・評価

嵐の孤児(1921年製作の映画)
3.7
死ぬまでに観たい映画1001本

グリフィス作品を順番に観てきましたが、本作は間違いなくグリフィスの最高傑作でしょう。グリフィスに育てられた主演のリリアンギッシュ。可憐で儚い雰囲気も相変わらずでしたが、本作はリリアンギッシュにとってグリフィス作品最後の出演となりました。実の妹ドロシーギッシュとの姉妹役での共演も見所です。

貴族と平民の間に産まれた子ゆえ、捨てられたルイーズ(ドロシーギッシュ)は平民の子アンリエット(リリアンギッシュ)の父に拾われお互い最愛の姉妹として育ち、やがて孤児となります。

ルイーズは盲目となり治療の為、姉妹でパリに向かう途中、騙されて姉妹バラバラになってしまいます。アンリエッタは貴族に誘拐され、ルイーズは物乞いの老婆に利用された挙句、虐待される日々。

フランス革命を背景に時代に翻弄される薄幸の少女達の運命は…

姉妹の再会、ギロチンにかけられるアンリエッタ、必死で救おうとする人たち、緊迫感溢れるラストシークエンスはちょっと身震い。感動せずにはいられなかった。
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