U-NEXTのクリップの中からランダムに本作をセレクト。
ファンタジー作品は好きなのにナゼかそれほど期待が持てずにこれまでスルーしてきた作品。
結果、そこそこ楽しめましたが、予想を上回ることはなく今ひとつ物足りなかったのは予想通り。
性格が真逆の高校生の双子の兄妹がナゼか昔のモノクロのTVドラマの世界に入り込んでしまい、その世界で生活することになってしまいます。
『カイロの紫のバラ』の逆パターンとでも言いましょうか、原題はそのTVドラマのタイトルである“Pleasantville(プレザントヴィル)”。
昔の米TVドラマで有名な『ペイトンプレイス』(見たことはありませんが)あたりがイメージ元だと思いますが、『ツインピークス』じゃなくてよかった・・・イヤ、『ツインピークス』の世界に入り込んだ方が面白かったかも。
しかしトビー・マグワイアが若い。『スパイダーマン』の4年前。
私がマグワイアを知ったのは『スパイダーマン』なので、この頃はまだ知らないお兄ちゃん。
リース・ウィザースプーンもこの頃は全く知らないお姉ちゃんで、『キューティー・ブロンド』はこの3年後。でもこの人の出演作はほぼ観てないので若いも何もとくに感慨はナシ。
ついでに言うとウィリアム・H・メイシーもこの頃は知らないオッサン。
出演作は何本も観ていながら存在を意識したのは『マグノリア』とか『ジュラシック・パークⅢ』あたり。
『カイロの紫のバラ』のジェフ・ダニエルズも出ていますが、ずいぶん老けて顔が縦に伸びた印象。
モノクロ作品で一部パートカラーというのは珍しくありませんが、本作のように画面の中でカラーとモノクロのキャラが入り乱れて共存しているのは不思議な感覚でちょっと新鮮。
COLORDお断りの看板は笑えます。
でも『カイロ~』と比べるといろいろな面で及ばず。
ある意味、『フリー・ガイ』あたりの先駆のひとつと言えなくもないんでしょうが、なんだかストーリー全体の歯切れが悪く、際立つ部分が無いのが惜しい。
監督はゲイリー・ロス。過去に観たことある作品は『ニュートン・ナイト』だけ。