品川巻

カラー・オブ・ハートの品川巻のレビュー・感想・評価

カラー・オブ・ハート(1998年製作の映画)
5.0
設定が大大大好き。『カイロの紫のバラ』好きには特におすすめ。調べたら『ビッグ』の監督だった。最高。

白黒テレビドラマの中に入ってしまった兄妹が、無機質で無色だった世界にいつの間にか彩りをもたらしていく話。この映画のテーマでもある"色"が、「肌の色」と「色気付く/色めき出す」の両方の意味合いを兼ねているのが天才。しかも肌の色というのも、この世界では、「白黒」と「カラー」。変化を享受することで色付いていく人々が、変化を厭忌する権力者に弾圧されていく様子はファシズムそのもの。

メッセージ性は置いといて、何より映像がきれいすぎる。皮膚が肌色になったのを隠すために灰色のファンデーションを塗るシーンとか、モノクロの景色からドライブに色が付いてくシーンとか全部最高!!!!!(2回目)
品川巻

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