現代人がモノクロTV番組に入り込んでドタバタするだけかと思いきや自立や個性や多様性さらにはナチズム等を詰め込んだ傑作ハートフル・ファンタジー
むらむらさんオススメ有難うございます☆
キラキラ青春映画かと思いスルーしていたけれど、滅茶苦茶深いとこをサラリと抉っていく描写が見事でした!
モノクロTV番組"プレザントヴィル"ヲタクのデイヴィッド(トビー・マグワイア)。
ある日、双子でイケイケのジェニファー(リース・ウィザースプーン)と喧嘩してたら、その番組の中に入り込んでしまった。
そこは1958年、古き良きアメリカと言われた時代。
二人はとりあえず溶け込もうとするが、そんなん無理ーとジェニファーが好き勝手した結果、人物や風景等がモノクロからどんどんカラーになっていく?!
それに夢中になる人がいる一方、そんな変化を望まない町人たちもいて……
Nothing's gonna change my world
台本通りに動いて喋る
夫は外で仕事、妻は家で炊事
トイレもないし火事もないし性欲もない
そんな彼らに現代の二人がぶつかっていった結果、自意識が芽生え感情が溢れ自由になっていく!
それをモノクロからカラーにするという演出で魅せるのが素晴らしかった☆
が、みんな同じでないとダメ、普通でいろ!という人々からは差別を受け、本や美術品は焼かれる……
もうまるでナチスじゃない。
pleasantvill(陽気な町)はどこへ?!
多様性やら何やらが一人歩きしてる現代こそ、これはまた注目されるべき傑作ですね♪
そしてフィオナ・アップルが歌うEDの「Across The Universe」でしっとりと心身に流し込むのが良き!