復讐って、執着なんですよね。
ガエルくんが淡々と外道ですが、淡々としてればしてるほどその底に彼の哀しみを思ってしまう。
この雰囲気を出せるって、やっぱりすごい役者だなと思います。
何より顔がいい!
誰も彼も薄ら腹立つし、醜悪だなって思いますが、結局オヤジがいちばんむかつくわ。
実の息子がいなくなったとたんに、分かりやすい手のひら返しとか。
だけどその親父を憎んでも切り捨てられなかったからこその悲劇。いや喜劇か?
如何ようにも深読みさせてくれるので面白いんですけど、キリスト教的罪と罰の感覚を自分が持ち合わせていたら、もっと見方は変わったのかも。
とにかく悪辣の中にあるガエルくんは、やっぱし美しゅうこざいます。