ろーたす

フローズン・タイムのろーたすのレビュー・感想・評価

フローズン・タイム(2006年製作の映画)
3.8
恋愛であーっと悩んだり、考え込んだりする時間ってありますよね。そんな瞬間って何時間も過ぎてったりするし。その自分の心の中だけで別速度で流れる時間を上手く表現したのが本作。
エロさ以上に美しく思えるのは、フォトグラファーである監督の腕が凄いからでしょう。

よく出来たコンセプトだなーとか思って観てましたが、観終わってみなさんのレビューを見てみると、コメディとして観ている方が多いみたい笑
私は映画を何かと真面目に捉えてしまうようです…。
でも、女性の裸体の曲線美が…みたいな事語ってましたが、要約すればエロいから興味がある訳ですよね笑


最後の、黒衣装の観覧者ばかりの個展に現れた赤いドレスのシャロン。(赤が一際彼女を引き立たせていた。)
もう、彼女しか見えていないと言わんばかりのその演出が素敵でした。
ただ、キスシーンは3回もいらん。
(時間は巻き戻せない、という下りと矛盾してる謎演出。)

あと、サッカーの試合後に向かったカフェでの
「刺激がなさすぎて、人生が1秒ずつしか進まない気がする」
というシャロンの発言。心に残りました。
普通の事を普通じゃなく思えるこんな考え方って良いですよね。
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