純粋な2人の切なく痛ましい出会い。
綺麗事じゃなく鋭く抉ってくる韓国映画らしい作品。
若き日のソル・ギョングが演じた、軽度の知的障害者で、出所したばかりの前科者。30歳ながら鼻を垂らした子供のよう。彼が惹かれ守ろうとした脳性麻痺患者を完璧に演じきったムン・ソリ、凄まじい演技。
2002年の作品だけど、時代設定は昭和初期な感じ?ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞をとってる。
韓国の習わしらしく、豆腐と牛乳…白い食べ物を食べて新たな人生を目指すものの、純粋だが衝動的な言動は家族からも疎まれていた。兄が起こした交通事故の被害者の娘に”挨拶”に行くが…
安定のジャージャー麺。
観ていて苦しいシーンが幾つもあるけど、彼ら2人への、差別や偏見、見下し。そして本人の気持ちを汲み取ろうとせず、都合よく利用しようとする家族たちの姿が最も見苦しい。
結局…姫さまは将軍を救えず仕舞い。単純に興奮してちゃんと話せず仕舞いだったのか?警察や弁護士ふくめ誰にもきちんと聞いてもらえなかったのか?言っても信じてもらえなかったのか?誰かが真実を隠したのか?