このレビューはネタバレを含みます
社会に溶け込めない(溶け込む気もない)ジョンドゥと空想の世界を楽しむ体が不自由なコンジュ
強姦未遂から始まる恋なんてあってたまるものかと思う
もう少し他にあったんじゃないの、とこれについてはずっと考えてしまうけど、加害者家族と被害者家族という関係性から許されない恋をモチーフにするにはこうするしか無かったんだろうか
表面的な優しさが持つ暴力性が痛い
(コンジュの家族、ジョンドゥの兄、血のついたシーツを見せつける刑事)
一方でコンジュの空想が繰り広げられる場面は本当に優しくてあたたかくて感極まる
ムン・ソリ、凄い。
ジョンドゥが祈りを叫びに変えて逃走するシーンめちゃくちゃ良かった
木の枝を折ること、ラジオのボリュームを上げること、そうした他人には理解されなかったり迷惑がられたりすることが愛情表現であるという2人の立場そのままの演出が素晴らしすぎた