HD デジタルリマスター版
劇場で上映していたので久しぶりに観賞しました。
隣の箱の『音タコ』の監督舞台挨拶に人を取られたのか、お客さん10人もいなかったよ…
日本公開から15年経ちましたが、未だに予算の問題以外で日本では絶対に作れないと自分が思う作品のうちの一つ。
初めて観賞した際は、途中までコンジュ（ムン・ソリ）が本当の障がい者だと思い、韓国って凄いことをするんだなと思ったのは良い想い出です（基本的にピュアなので、思い出すだけで『ギルバートグレイプ』も）。
これは純愛なのだと思いながらも、何度観ても観る者を試している感を拭うことができない作品。
結局、コンジュの家族も彼女の事を物（障がい者住宅に住み続けるための道具）としか扱っておらず、「あんなのに性欲が沸くのか？」という警官の台詞には今も答えが見つからないです。
当時、韓国では障がい者に対する差別が酷いと聞いていたし、本国では相当物議を醸し出したのでは？
ジョンドゥ（ソル・ギョング）の彼女に対する想いが周囲に受け入れられる時は来るのでしょうか？
シームレスに切り替わる妄想パートの描写が好き。
