千利休

オアシスの千利休のレビュー・感想・評価

オアシス(2002年製作の映画)
4.7
〈文学者イ・チャンドンが描く究極の恋愛〉
「これが究極の恋愛である!」と言うのが軽率だとしても、本作で描かれているのは間違いなく美の極地だ。普通にはなれないからこそ創り出せる二人だけの世界、楽園。どことなく『春琴抄』のような耽美さを感じさせるのは、イ・チャンドンが文学者であるからだろう。二つの魂が出逢うとき、そこは蝶の舞う楽園になるのだった。
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