いわやん

さくら隊散るのいわやんのレビュー・感想・評価

さくら隊散る(1988年製作の映画)
4.2
新藤兼人監督。
戦時中に移動劇団「桜隊」の広島で被爆した9人の役者とスタッフについて、映画製作当時に存命されてた戦前からの役者達の証言を元に再現ドラマを織り混ぜて語るドキュメンタリー。

証言する人も、多彩で役者から医師まで。

さすがに新藤監督で、証言される役者も演技ではなく、ごく普通に話されてるのがドキュメンタリー的で、その分再現ドラマの凄惨さを引き立ててます。

時間の経過も緊張感を増していて、原爆後の被爆された役者の身体がだんだん弱っていく様が痛々しい程に心に突き刺さりました。

ちなみに、再現ドラマの中に八神康子と言う女優を見つけました。知ってる方は(笑)ですが、女優として良かったと思います。
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