ダメダメ聖歌隊の立て直しは『天使にラブソングを』を、田舎者やルーザー達がクワイアを結成してコンテスト優勝を目指すというのは『glee』を、グループの指導者が行き当たりばったりのお調子者キャラなのは若干『Sing』をも彷彿とさせる…ていうか昔からわりと米音楽エンタメ系コメディのド定番設定、さらに製作がMTVとなればストーリーはともかく超お気楽に、楽曲や歌唱シーンメインで観るのが正解。
オリジナルスコアや楽曲プロデュースとしてR&B界の名プロデューサーであるジャム&ルイスも関わっているので、音楽のクオリティは高い。
圧倒的な歌唱力で歌い上げるゴスペルシーンの数々、そしてやはりデスチャ時代のビヨンセが一番の見どころ。メインヴォーカルでディーバパワーバチバチに魅せたかと思えば、聖歌隊の中ではリードだけでなくバックコーラスも。主人公のダリンとのロマンスパートまで担って、当時アイドル的に人気大爆発中だったビヨンセの初々しさが観れるだけでも、だいぶ貴重な映画なのでは。
そしてリリーの子供時代を演じてたのがまさかのクロエ・ベイリーで、後に妹とビヨンセのレーベルでデビューする子だというのは驚き。
トップ床屋で歌い出だしたおじさん3人は大御所The O’Jays。ただハサミを振り回しながらチャキチャキリズム取るの怖いし危な過ぎて笑っちゃった。
それと本筋には一切関係ないけど、キューバ・グッディングJr.がブレイクダンスをめちゃくちゃ踊れるの、全然イメージ出来なかったのでちょっとビックリした。
BS松竹は他のBS/CS chとは違う、普段なかなか観ないマイナーな映画を持ってきてくれるので、何気にありがたい。
