ナモコフ

ケスのナモコフのレビュー・感想・評価

ケス(1969年製作の映画)
3.4
途中、何度か止めてやめようとしたのはこの辛い結末が待っていることをよぎったからなのか。
労働者階級の、情緒も会話もない生活の連続。映画として見せられるから登場人物たちと距離が取れていて「おかしい」と思えるが、その裏には皆厳しい社会の中で生きようと必死なのだ。
ケスは少年の腕から自由に空を舞う。それは、どこにも行き場のない孤独な少年の理想の姿ではないか。どうかキャスパーには繊細なものを持ち続けて生きてほしいと願うが、難しいだろう。
ナモコフ

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