このレビューはネタバレを含みます
HDリマスター版だったからなのか、良い意味でとても34年前の作品とは思えなかった。この間鑑賞したバグダッドカフェとは(国も監督も何もかも違うから当たり前ではあるけど)全然違う。どっちも好きだけど、同じ年に作られたって考えると面白い。
14年間無給で共に過ごしたバベットが異国のものを持ち込んだだけで、怖くなっちゃう姉妹。
でも19世紀の小さな村に住んでる人は、見たことないものが次々出てきたらそりゃ危機感持つよなと思いました。姉妹の世間知らず感というかおばあちゃん感というか、が何とも言えず可愛い。
夢のシーンだけは時代を感じた。
ウミガメのスープって言われると反射的に某ウミガメのスープを思い出してしまう。中学時代のトラウマ。
晩餐会のシーン序盤の将軍の場違い感がシュールで何とも言えない空気感で好き。というかそもそも「味覚がないつもりで、口にするものについて話さず、考えずに過ごす」って不思議な対処法笑 感じないフリしたところで毒入ってたら死にますよ……。
バベットの料理がどれも美味しすぎて、いつの間にか決めていたルールは忘れて、夢中で食べて、笑みが漏れちゃうの好きです。
不安が団結のきっかけとなり、美味しい料理が決め手となるの面白い。
前半は音楽もあるドラマ、後半はクスッと笑みが漏れるコメディ。正直前半ちょっとよくわからなかったけど、楽しめたからご愛嬌。ハレルヤ。