バベットの晩餐会のオチョのうつつのオチョのレビュー・感想・評価

貧しい芸術家はいない

序盤の若かりし姉妹の叶わぬ恋の話が、後半にこのように効いてくるとは想像できなかった。
が、振り返ってみると無駄なことがない物語で、人生もそんなものなのかもしれない。

特に姉のほうのお相手の将軍は、バベットの料理の価値を知っている人物としてあの場にいなくてはならない。

あまりにも美味しくて、ついつい手をつないで井戸の周りを歌いながら回るお年寄りたち

ビールとパンをドロドロに煮たものを食べていたような人たちにとって、超一流のフレンチは天にも昇る美味しさだろうな。

ハレルヤ！