このレビューはネタバレを含みます
すごくよかった。神の国にいるような不思議な映画。観終わると心がふんわり温かくなっている。こころなしか所作も慎ましくなるような。丁寧に生きていかなくちゃと思えるような。
ラストのバベットと姉妹の語りには、胸に静かな夢見るような感動があった。
料理は芸術であり愛でもあると、バベットの姿を見て思う。
バベットの感謝の気持ちが溢れている料理には人を幸せにする力がたっぷり。
1875年デンマークのユトランド。敬虔な牧師の父をもつ娘たちとバベットのおはなし。心に残る言葉もところどころに。
「あの世に持っていけるのは、人に与えたものだけだ」
「最後ではないわ、天国であなたは至高の芸術家になる。天使もうっとりするわ」
いい映画だった。