クリムゾンキング

デッドラインU.S.A.のクリムゾンキングのネタバレレビュー・内容・結末

デッドラインU.S.A.(1952年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

創業者の意向により買収が決まった老舗新聞社、折からのネタであった裏社会の顔役の悪事を暴こうと記者たちを派遣するが、妨害工作に遭い危機的状況。

買収の時が迫るまでに悪事を暴けるのか、それとも金と権力の前に真実を追求する光は消え去ってしまうのか、、、?

80年代とかにありそうなB級アクションみたいな題名していてその実報道の自由と真実を追求する信念を描いたサスペンスフルな作品。

冒頭の川から上がった女性の死体や顔役の政界への介入、買収の期限が迫る中での攻防など多数のエピソードが入り乱れているけどそれぞれが絶妙な絡み方でややこしくない上に展開を盛り上げてくれている。

期限迫る中での「最後の切り札」が登場して、顔役が虚勢を張るシーンは「ざまぁwww」と思えるし、母親の「読み書きも新聞から教わった。どんなことがあっても残虐な写真を掲載せず誠意ある記事を書いてくれた」というセリフが報道の本来のあり方を説いていて心に刺さる。

綺麗事かもしれないがスカッとする終わりであり、内容共にとても面白い作品だった。