このレビューはネタバレを含みます
2016.6.28 鑑賞
どうなっていくのだろうと
観るものを引っ張り続ける140分。
そんな気持ちと裏腹に、
どんどんと堕ちていく主人公。
信仰に関して、
許そうと思えた殺人犯が
すでに宗教で勝手に救われていたという衝撃展開で、宗教の矛盾を論理的に突いている点も主張があって良い。
そういう部分に切り込む視点が素敵。
息子が殺され、信仰にすがり、
狂気を帯びて、最後は自傷する。
それでも死に切れない主人公に
寄り添うようにしつこうくらい
側にいようとする男。
ラストシーンもちゃんとタイトルに
意味がある作品で、好きでした。