Canape

シークレット・サンシャインのCanapeのレビュー・感想・評価

3.6
懐かしくて見てみる。亡くなった夫の故郷で新生活を始めた妻子に訪れる悲劇。どどんとくる重さ。韓国の宗教のが色濃く描かれ、ある種のカルトに見えてくる。救いとなる信仰とそれゆえの矛盾。寵愛と安らぎを感じる陽射しが見られ試されているだけの苦痛の陽射しに変わる。赦し赦されることの難しさよ。生きているのが罰のような日々とはこういうことなのか。見ているならばとばかりに見せつけるように行う長老との行為、与えられる試練に負けまいとする姿が痛々しい。密陽という土地に来たことが、もう導かれていたのかもしれない。
韓国人初のカンヌ映画祭主演女優賞を受賞したチョン・ドヨン圧巻。
ラストシーンの解釈はネタバレに。
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