スェーデンの祝祭に参加する友人に連れられて参加した5人の若者の話。家族の不幸に見舞われ憔悴していたダニーと友人たちが白夜の中目にしたのは、白い民族衣装に身を包み、花に囲まれた楽園のような村で行われる伝統の儀式と風習。理解を超える衝撃的な儀式が次々に淡々と執り行われていくのだが、一人の苦痛や悦びを共鳴するように全身で受け止める姿は集団陶酔のようで異様さを加速させる。逃げるも残るも自由だが末路はー。幸福は何によって生まれ、誰/何によって形成されるのか、その始まりを考えるともう頭がぐらんぐらん。トラウマ必須ですが、これを考え出す頭をお持ちの監督の日常の思考回路に興味がわいてきたのでした。