公開当時観そびれてしまってからずっと観たかった作品。
実際にアメリカであったサードウェイブ実験を元にした映画。
民主主義になれた高校の生徒たちは現代の人間は独裁政権に惑わされる事は無いと思い込み、また当時の人々の心情も理解することができなかったため、ナチス政権の成り立ちを追体験させる。
教師の思惑通り生徒たちは知らぬ間に独裁的共同主義にそまっていく。
5日の授業を終え最後に「ほら、君たちも独裁制に染まりつつあったね。」と幕を引く予定が集団的洗脳効果によって歯止めが利かなくなる。
鎖国、村社会、ブラック企業、ただの仲間やグループ。そういった独立した集団の独自ルールからなるカルト的恐ろしさはいつでも成り立つと言う怖さを実際の事件を元に描いている。
ドラマティックにするために少し誇張がすぎる展開もあったが期待したとおりしっかり上がったハードルを飛び越える面白さだった。
先生ちょっとかわいそう。